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2020 年度 実施状況報告書

シャペロン分子NUB1を応用した異常シヌクレイン検出技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K06887
研究機関弘前大学

研究代表者

丹治 邦和  弘前大学, 医学研究科, 助教 (10271800)

研究分担者 若林 孝一  弘前大学, 医学研究科, 教授 (50240768)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード神経変性疾患 / パーキンソン病 / リン酸化 / シヌクレイノパチー / 認知症
研究実績の概要

シヌクレイン(Syn)は、孤発性および家族性パーキンソン病(PD)に共通した危険因子であり、早期診断のマーカーとして利用が試みられている。正常なSynは健常者の脳内にも存在するため、患者脳内の異常Synと区別する必要がある。残念ながら現段階のSyn抗体を利用した臨床診断は、検出法の感度、および精度が低く応用するまでには至っていない。
本研究課題では我々の確立した以前の基礎技術に基づいて早期診断ツールを作成することを目的にしている。具体的には密度と凝集性の違いを利用して異常Synを正常Synと区別する検出法を確立した。さらに、異常Synの構造変化を感知する分子NUB1を同定し、異常Synの目印となることを報告してきた。
今年度の本研究では、異常Synおよびその目印NUB1の精製技術を生かし、特異抗体を作製後、病理学的、生化学的に解析を進めた。特に46番目のセリンのリン酸化は病態と密接に関わっていることを見出しすでに報告した。このリン酸化特異抗体を利用して患者脳から免疫沈降で異常NUB1を単離し、現在解析を進めている途中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

作製した抗体を利用して免疫沈降を行い、現在、質量分析で解析中である。
またこの抗体を利用して血清で異常Synとの結合を検討したが、検出できなかった。

今後の研究の推進方策

リン酸化特異NUB1抗体を利用して異常Synの検出にむけてさらに工夫を要する。
具体的には細胞外小胞の分画に異常Synが多量に含まれているという報告があるため、これらの分画を精製後、再度作製した抗体、および市販の抗体で異常Synの検出を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] A new mouse model of multiple system atrophy.2021

    • 著者名/発表者名
      Tanji, K, Miki, Y, Mori, F, Nikaido, Y, Narita, H, et al.,
    • 学会等名
      the 7th International Congress of Multiple System Atrophy (MSA2021), 2021.
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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