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2022 年度 研究成果報告書

線条体の機能改善によるパーキンソン病治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06910
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

別宮 豪一  大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任講師(常勤) (20626353)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードパーキンソン病 / 線条体 / L-ドパ / ジスキネジア / ウィルスベクター / ΔFosB / DREADDs / グルタミン酸受容体
研究成果の概要

片側パーキンソン病モデルラットの線条体において、①ウィルスベクターを用いてΔFosBを抑制した場合、ならびに②合成したデザイナーリガンドにより抑制を受ける遺伝子改変したGタンパク質共役受容体を線条体に発現させ神経細胞の活動を抑制した場合のいずれにおいても、L-ドパの薬理作用を減弱することなく、L-ドパ誘発性ジスキネジアの発現を有意に阻害できた。線条体における病理学的評価では、神経細胞毒性やグリア細胞の過剰な活性化は観察されなかった。いずれの方法においても、L-ドパによる運動症状改善効果を減じることなくジスキネジアの発現を抑えることができ、かつ安全面でも問題ないことが示された。

自由記述の分野

神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

L-ドパ誘発性ジスキネジアは、慢性期パーキンソン病患者においてADLを著しく低下させる運動合併症であるが、現時点では有効な治療法が存在しない。本研究では、動物モデルにおいてL-ドパの抗パーキンソン病効果を減弱することなく、かつウィルス注入による神経細胞毒性を呈することなく、有意にL-ドパ誘発性ジスキネジアの発現を抑制することができた。本研究の成果は、L-ドパ誘発性ジスキネジアに対する有効な新規治療法として可能性を有するものであり、慢性期パーキンソン病患者に対する新たな治療選択肢として期待できると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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