• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

1細胞病態解析から迫る双極性障害モデル動物を用いた気分調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20K06919
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

島 康之  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 上級研究員 (60815885)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード双極性障害 / セルタイプ / scRNAseq / in situ
研究実績の概要

昨年度末に視床室傍核(Paraventricular nucleus of thalamus, PVT)のセルタイプ分類解析を行なった論文を投稿した。本年度は投稿した論文に対するレヴューワーのコメントに対する実験を主に行った。主要コメントは1)scRNAseqの細胞数が少ない(3000細胞以下)、2)PVTのセルタイプの分布を確認するin situ ハイブリダイゼーションのクオリティが低い、という2点であった。シーケンスの細胞数を追加するために、scRNAseqのライブラリーを十二個体から2セットづつ、合計24ライブラリーを追加で解析した。結果、1万細胞以上からデータを得て、既存データを含めて再解析した。PVTの神経細胞の分類では、既存データでは四種類に分類されていたが、再解析の結果五種類のクラスタリングが最も安定していた。新たに同定された五種類のセルタイプそれぞれについて、マーカー遺伝子候補を二種選定し、RNAscopeによる多色蛍光in situハイブリダイゼーションを行った。RNAscopeは同時に四遺伝子までしか染色できないため、主要4セルタイプに関して、2セットのマーカー遺伝子で同時染色を行い、セルタイプの分布を解析した。その結果、四種のマーカーを三種以上発現する細胞は少なく、多くの細胞はマーカー遺伝子を一種または二種発現していた。マーカー遺伝子の発現レベルによる主成分解析では、PVTの細胞がマーカー発現を段階的に変化させていく様子が確認できた。今年度の研究により、PVT細胞のアイデンティティが連続的、段階的な変化を発見できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 視床室傍核の遺伝子発現と神経投射の明瞭な差と連続性2022

    • 著者名/発表者名
      島 康之、Henrick Skibbe, 笹川洋平、二階堂愛、加藤忠史
    • 学会等名
      Neuro2022
  • [学会発表] 視床核からのsc RNAseq2022

    • 著者名/発表者名
      島 康之、Henrick Skibbe, 笹川洋平、二階堂愛、加藤忠史
    • 学会等名
      シングルセルゲノミクス研究会
  • [学会発表] 動物モデルの1細胞解析から迫る双極性障害関連神経回路の解析2022

    • 著者名/発表者名
      島 康之、Henrick Skibbe, 笹川洋平、二階堂愛、服部 信孝、加藤忠史
    • 学会等名
      BPCNPNPPP4学会合同年会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi