研究課題/領域番号 |
20K06922
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
上田 壮志 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 助教 (00599821)
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研究分担者 |
日野 英逸 統計数理研究所, モデリング研究系, 教授 (10580079)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 睡眠 / イメージング / グラフィカルモデリング / ニューロン |
研究実績の概要 |
本研究は睡眠・覚醒などの脳状態に依存した神経活動の集団的挙動からその機能的意義を捉えることを目的としている。神経活動という多変量時系列データから何らかの規則性を発見するために、統計的機械学習の手法を用いている。本研究ではスパースモデリングの手法の一つであるグラフィカルラッソを用いてニューロン間の機能的結合性に着目した解析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
睡眠などの様々な脳状態のマウスの大脳皮質自発活動を2光子カルシウムイメージング法によって記録した。このデータの解析に統計的機械学習を使用して、隠れたネットワーク構造を明らかにすることを目的としている。機能的結合性の推定にグラフィカルラッソを用いて、その脳状態に依存した変動を見出している。現在、いくつかのアプローチで新たなネットワーク構造とその動態が推定されており、研究成果の発表準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
睡眠などの自発性生理現象に依存した大脳皮質ネットワーク構造に着目し、新たな特徴を発見できている。今後はその特徴が脳の可塑的変化や病態にどのような影響を受けるかを検証するために、タスクや神経活動の撹乱などの操作的な手法と組み合わせた実験と解析を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの感染拡大のため動物実験の一時減少と学会や共同研究打ち合わせなどがオンライン化したため、支出が大幅に少なくなったため。
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