栄養状態の低下が生殖制御に関わるGnRHニューロンおよびストレス応答に関わるCRHニューロンの活動に影響を及ぼすメカニズムを検討した。食餌制限負荷により、CRHニューロンの細胞内クロライドホメオスタシスが破綻し、抑制性GABA入力が弱まることで、CRHニューロンの活動性が高まり、視床下部-下垂体-副腎軸が活性化されることが明らかになり、これがGnRHニューロンの活動性に影響を与える可能性が考えられ、栄養状態の低下が生殖機能に影響を与えるメカニズムの一端を明らかにすることができた。また、GnRHニューロンの活動の同期が、GnRHニューロンの大量分泌やパルス状分泌のメカニズムであるか検討を行った。
|