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2022 年度 研究成果報告書

モノアミン作動性神経の投射制御にかかわるSlitrk1の役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K06927
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

畑山 実  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (50443007)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードノルアドレナリン / Slitrk1 / 不安・抑うつ / 軸索誘導 / セマフォリンシグナル
研究成果の概要

本研究は、Slitrk1というタンパク質の機能に着目し、研究をおこなった。欠損マウスは不安・抑うつに関連した行動を示し、ヒト遺伝学から強迫性障害(OCD)との関連が指摘されている。本研究の成果の詳細はCommunications Biology誌および、Frontiers in molecular neuroscience誌へ報告した。報告では欠損マウスでは、ノルアドレナリン作動性神経の過剰発達と同時に前頭前皮質におけるノルアドレナリン含量が増加していることを発見し、そのメカニズムとして、青斑核の神経突起の伸展に関わるセマフォリン3aシグナルをコントロールする可能性がある点を指摘した。

自由記述の分野

脳神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、青斑核からのノルアドレナリン作動性神経の投射にSlitrk1が関与する事が明らかとなった。これまで中枢におけるノルアドレナリン作動性神経の軸索誘導に関する知見は少ない。また、セマフォリン3aのシグナル伝達にも関わっていることから、青斑核神経だけでなく、一般的な誘導分子として機能している可能性があり、今後の展開が期待される。一方で、Slitrk1欠損マウスは不安・抑うつに関わることから、これらの発症原因として幼若期のノルアドレナリンが関与することを示した意義は大きい。これまで、ストレスなどが原因となり得ることが指摘されているが、今後モデル動物としての利用も考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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