チロシンキナーゼが存在しないマラリア原虫において、nilotinibが抗マラリア原虫活性を示すことから新たな作用メカニズムと創薬ターゲットの存在が示唆される。マラリア原虫のnilotinib結合タンパク質として見出したpfeIF4Aはマラリア原虫には必須であり単独ではDNA、RNA helicase活性が報告されている。小麦タンパク質発現系にてrpfeIF4Aを取得し活性を確認した。DNA helicase活性の確認はできなかった。ATPase活性は弱いながら確認できたが、基質依存性のATPase活性は見られなかった。活性発現がタンパク質発現方法あるいは基質に起因するのかを確認する必要がある。
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