抗肥満ペプチドとして知られるニューロメジンU(NMU)が、1型受容体(NMUR1)を介した2型炎症惹起に関わることが報告されているが、抑制的に機能するアンタゴニストの報告は皆無である。本研究では、既存のNMU受容体アゴニストペプチドを基盤とした構造変換により、ヒトNMUR1に対する選択的ペプチドアンタゴニストCPN-351の創製に成功した。また本検討の過程で、2型受容体(NMUR2)に対する選択的パーシャルアゴニストCPN-327を発見し、受容体の活性制御における新たな分子機能に関する知見を得ることができた。
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