研究課題
基盤研究(C)
研究代表者は,ライソゾーム病の光化学治療薬・治療法の開発を目指し,NIRを効率的に吸収する新たな有機色素を創製し,生体内の基質を物質変換する分子へ機能化する研究に取り組んできた。本研究を通じて以下の2つの新たな成果を得ることができた。[1] ポリメチン内包型ローダミン系色素 (Polymethine-embedded Rhodamine: PeR) の合成と分子機能開発,[2] 架橋型キサンテン系色素 (Bridged Xanthene: BX) の合成と分子機能開発
物理有機化学、光化学
NIRを利活用できる有機色素の創製の分子機能の開発は、診断と効果的な治療を同時に遂行するセラノスティクス薬剤の創薬を発展させる上で学術的意義を有する。また近赤外分子技術を発展させていくことはライソゾーム病、代謝異常症やパーキンソン病など、生体代謝物が蓄積することで全身症状が現れる疾患の光化学治療薬・治療法へ応用可能であり,希少・難治性疾患研究の発展に貢献できる。