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2022 年度 実績報告書

検体・項目多重化によるステロイドホルモンのハイスループットLC/MS検査法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K06990
研究機関東京理科大学

研究代表者

東 達也  東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (90272963)

研究分担者 石毛 崇之  千葉大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (30757315)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード検体・項目多重化 / ハイスループット / 骨粗鬆症 / エストラジオール / ビタミンD / LC/MS / 臨床検査 / 誘導体化
研究実績の概要

2022年度は女性の骨粗鬆症のSAM-LC/MS/MS検査法,すなわち,既報を参考にCookson型試薬を基にしたエストラジオール(E2)及び25-ヒドロキシビタミンD3(25(OH)D3)用MSタグセット及びそれを用いた定量法の開発を検討した.しかし,既存の複数のCookson型試薬とE2の反応を検討したが,良好な結果が得られなかった.そこで方針を転換し,E2と25(OH)D3をそれぞれに適した試薬で誘導体化した後,これらを混合し,同一のLC運転で定量する新規方法の開発を企てた.まず,E2用の誘導体化試薬について検討したところ,1-(2,4-dinitro-5-fluorophenyl)-4,4-dimethylpiperazinium iodideがE2と定量的に反応し,ESI-MS/MSで高強度かつE2骨格を含む高特異的なプロダクトイオンを与えるなど,他の試薬より優れた特性を示した.続いて25(OH)D3の誘導体化試薬を検討し,新たに設計・合成した4-[4-(1-pipelidinyl)phenyl]-1,2,4-triazoline-3,5-dioneが従来のCookson型試薬を検出感度,LC挙動の面において凌駕するという結果を得た.今後,これらの試薬の適用性を精査,さらにはそれぞれのアイソトポログを合成することにより,E2と25(OH)D3のSAM技術の開発が可能と期待される.
期間全体ではGirard試薬のアナログ/アイソトポログを複数合成し,原発性アルドステロン症(PA)の新規ハイスループット検査手法や加齢男性性腺低下症候群(LOH症候群)における2種のアンドロゲンの血清4検体の一括測定法の開発に成功した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Application of 4-diethylaminobenzoic acid N-succinimidyl ester and its deuterated isotopologue as derivatization reagents to quantitative analysis of γ-aminobutyric acid in serum by LC/ESI-MS/MS2022

    • 著者名/発表者名
      Mikami Yohei, Aizawa Mizuo, TodaA Ryoko, Ogawa Shoujiro, Nishimoto-Kusunose Shoichi, Ishige Takayuki, Higashi Tatsuya
    • 雑誌名

      Chromatography

      巻: 43 ページ: 53~58

    • DOI

      10.15583/jpchrom.2022.004

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] An LC/ESI-MS/MS method for quantification of hexanoylglycine in three different urine samples within a single run using triplex 1-[(4-diethylaminophenyl)carbonyl]piperazine isotopologues2022

    • 著者名/発表者名
      Hobo Wataru, Jo Akihiro, Koyagi Sae, Ogawa Shoujiro, Nishimoto-Kusunose Shoichi, Higashi Tatsuya
    • 雑誌名

      Chromatography

      巻: 43 ページ: 111~117

    • DOI

      10.15583/jpchrom.2022.010

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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