研究課題
基盤研究(C)
本研究は前処理を含む一連の分析操作が特に困難な糖鎖付加や細胞のシグナル伝達に必要不可欠なリン酸化反応を明らかにするために,アクリルアミドゲル層と3次元型のマイクロチップを用いて糖鎖やリン酸化化合物の分析までに必要な前処理を含む一連の工程を流路中で行うことにより真のハイスループット分析を実現するために実施した。糖鎖の特異的濃縮法とリン酸化化合物のオンライン濃縮・標識マイクロチップ電気泳動法を開発した。
分析化学
糖鎖修飾やタンパク質のリン酸化などの翻訳後修飾を解明しようとする研究が世界中で盛んに行われているが,それぞれの翻訳後修飾がどのタイミングでどのように変化した結果,糖鎖構造やリン酸化状態が変化したという報告はない。そこで、何らかの刺激を与えた直後のタンパク質の翻訳後修飾のメカニズムを解明するために,糖鎖およびリン酸化タンパク質の分析までに必要な前処理を含む一連の工程を流路中で,かつプログラムされた電圧印加のみで行うことにより真のハイスループット分析を実現する方法を実現した。