現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度と次年度の2年間は修飾核酸の合成、次年度に分析法開発を計画しており、予定通り進んでいる。 入手困難な安定同位体について有機合成を行い、修飾核酸は9種(D, m3U, Am, m1I, m7I, ac4C, m1G, g6A, t6A)、安定同位体については17種(C-d2, D-d4, Cm-d3, m3C-d3, m5C-d3, m3U-d3, m5U-d3, Am-d3, m1I-d3, m7I-d3, ac4C-d3, m1G-d3, m2G-d3, m7G-d3, m22G-d6, g6A-13C2,15N, t6A-13C4,15N)、すべてにおいてNMR、HRMSにて化合物同定を行い、単一化合物であることを確認した。 また次年度へ向けた予備検討として、合成化合物および購入できた標品等を用いてMS検出条件ならびにLC分離条件の最適化、測定対象とした24種の修飾核酸について検量線を作成した。各修飾核酸の検量線は良好な直線性を示した。また、本定量系のヒト血漿中における測定再現性を確認するため、添加回収試験を実施し、修飾ヌクレオシド19種がバリデーションガイドライン要件を満たした。 以上の状況を踏まえ、次年度は残りの修飾核酸の合成を行い、一斉分析法を構築する予定である。
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