研究課題/領域番号 |
20K07000
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
武田 光広 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 助教 (90508558)
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研究分担者 |
吉永 壮佐 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 講師 (00448515)
寺沢 宏明 熊本大学, 大学院生命科学研究部(薬), 教授 (10300956)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 認知症 / MRI |
研究成果の概要 |
レヴィ小体型認知症の患者においては、αシヌクレイン(αSyn)の凝集体であるレヴィ小体が見つかる。通常 αSyn は無毒な単量体として脳神経細胞内に存在しているが、αSynのオリゴマーおよび不溶性線維が、神経毒性を示す。従来、aSynの構造解析は、試験管内の試料を対象として研究されてきたのに対し、本課題では生理条件下の構造解析を視野にいれて、細胞内環境での解析系の構築に取り組んだ。その第一歩として、In-cell NMRによる解析系の構築を実施した。HeLa細胞に対して、電気穿孔法利用してタンパク質を導入するシステムを構築し、モデルタンパク質としてユビキチン変異体を導入した。
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自由記述の分野 |
構造生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では、細胞内におけるaSynの解析システムを構築した。従来の認知症病原タンパク質の構造解析は試験管内で行われてきたが、これらは生理条件における分子間相互作用やクラウディング効果を反映していない。生理条件における病原タンパク質の構造情報を得ることで、認知症の発症機序の理解や病原タンパク質を標的とした新規薬剤の開発の一助となることが期待される。
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