【目的】概日時計の障害は肥満の原因となる。本研究では、概日時計の中心である時計遺伝子Bmal1を脂肪組織特異的に欠損マウスを用いて概日リズムの機能低下による肥満形成のメカニズムを解析した。【結果】褐色脂肪細胞特異的なBmal1欠損によりマウスは、エネルギー消費の低下と肥満が観察された。さらに脂肪組織特異的にBmal1を欠損したマウスは、インスリン感受性の亢進しており、その結果、脂肪細胞の肥大化が観察された。【結論】以上の結果は、BMAL1の減少、すなわち概日時計の機能低下は、熱産生の低下ならびにインスリン感受性を亢進させることで肥満を誘発することが示された。
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