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2022 年度 研究成果報告書

細胞の防御機構を制御する遺伝子導入法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07029
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

小川 英知  大阪大学, 大学院生命機能研究科, 招へい教授 (20370132)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード遺伝子導入 / 核酸医薬 / ウイルスベクター / オートファジー / アデノウィルス
研究成果の概要

外来の異物を分解する選択的オートファジーp62は、細胞内に侵入した核酸を速やかに分解し核酸の導入を著しく阻害する。化合物スクリーニングの結果、この活性制御を行うTBK1の阻害剤で遺伝子導入効率が強く促進されること明らかにした。さらに核酸のみならずアデノウイルスの感染効率もこれらの薬剤で上昇させることが明らかとなった。p62複合体の解析からアデノウイルスたんぱく質が実際に結合し機能阻害することが判明した。本研究成果は核酸導入のみならずウイルスベクターを用いた様々な医療に貢献できると考えられる。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、遺伝子導入やウイルス感染などの分野で大きな社会的な意義を持っている。 遺伝子導入においては、p62が細胞内で核酸の分解を促進することに着目し、p62の機能抑制による遺伝子導入効率の促進は、新たな遺伝子治療法の開発につながることが予測される。また世界中で問題となったCOVID-19パンデミックにおいて、ワクチンの開発は極めて重要な課題であり、そのなかで本研究は、アデノウイルス感染制御剤を可能とすることで危険性の少ないアデノウイルスベクターを用いたワクチンの基盤技術を提供することが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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