研究課題/領域番号 |
20K07043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2022) 産業医科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
北川 恭子 金沢大学, がん進展制御研究所, 研究協力員 (20299605)
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研究分担者 |
辻 真弓 産業医科大学, 医学部, 教授 (40457601)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 鉄剤 / 貧血 |
研究成果の概要 |
我々は過去の研究で、各種の血球細胞はその分化過程初期の前駆細胞で一過性にトランスフェリンレセプターが発現することを確認した。このことからそのリガンドとなる鉄の過剰供給はシグナル過多をもたらし、血液前駆細胞の正常な分化が妨げられる可能性があると考えた。 妊婦を対象に鉄剤使用期間とこれらの異常発生との関連性がみられないか検討したところ、長期鉄剤使用群は他の群と比較して血小板数が低い傾向にあり、しかも貧血は改善傾向が認められないことがわかった。このことは鉄剤の長期使用による巨核球の分化成熟障害が発生している可能性とともに、鉄供給不足以外が原因で貧血が継続している集団が存在する可能性を示唆する。
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自由記述の分野 |
衛生学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大規模アンケート調査より、妊婦は鉄剤処方される割合が42%と非常に高いことが明らかとなり、長期間の鉄剤摂取に健康リスクがあるか否か、科学的に検証することの社会的意義は大きい。今回の結果は血小板減少のリスクを示唆し、血液検査値の把握が重要であると考えられた。 ただし予想外に、長期使用群に分類された妊婦は0.2%未満とごくわずかで、処方箋通りに服用されていない例が大半を占めていることが明らかとなった。この事実を医療者が把握していないことに対する警鐘を鳴らすことも、適切な医療行為の推進のためには重要であると考えられた。
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