研究課題/領域番号 |
20K07060
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
中山 喜明 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (40512455)
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研究分担者 |
小西 守周 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (00322165)
野中 元裕 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70514173)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 赤血球代謝 / マクロファージ / サイトカイン / 貪食受容体 |
研究成果の概要 |
これまで主に神経系での機能解析がされてきて、免疫細胞に対する作用が不明であった分泌因子neudesinについて研究を進めた。そのなかで、脾臓において老化赤血球を認識し体内循環から貪食除去する赤脾髄マクロファージの機能をneudesinが調節しており、循環赤血球の新陳代謝を制御していることを明らかにした。neudesinは、マクロファージに直接作用することで老化赤血球の貪食に関わるFcγ受容体の細胞表面発現を抑制し、老化赤血球の代謝を抑制する、新たな貪食抑制性サイトカインとして機能することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
免疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
赤血球は酸素を身体中に運ぶ重要な役割を果たしているが、正常に老化赤血球が体内循環から取り除かれないまま老化赤血球の蓄積が起こると、毛細血管の閉塞や体中への酸素供給不全につながることが知られており、血液の正常な機能に悪影響を及ぼすことがある。本研究により分泌因子neudesinが赤血球の代謝を制御することが明らかにしたことから、neudesinシグナルを制御することにより、赤血球の代謝促進や、貧血あるいは造血障害などの赤血球関連疾患において新たな治療法の開発につながることが期待される。
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