研究課題/領域番号 |
20K07076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47040:薬理学関連
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
平松 正行 名城大学, 薬学部, 教授 (10189863)
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研究分担者 |
衣斐 大祐 名城大学, 薬学部, 准教授 (40757514)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ベタイン / GABAトランスポーター2(GAT2) / アルツハイマー型認知症 / 神経保護作用 |
研究成果の概要 |
アルツハイマー型認知症(AD)では、脳内の神経細胞が長期間かけて変性し、認知機能が障害される。最大のリスクファクターは加齢と言われているが、加齢の原因である酸化ストレス、神経炎症の予防が重要と考えられる。我々はADモデル動物で認められる認知機能障害および海馬におけるGABAトランスポーター2(GAT2)の発現増加がベタインにより抑制されることを明らかとした。GAT2は、酸化ストレスなどを抑制するために発現が増加し、ベタインは、このトランスポーターを介して、認知機能障害の発症を抑制している可能性を示唆した。
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自由記述の分野 |
神経薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー型認知症(AD)患者の脳内では、アミロイドβタンパク質(Aβ)の蓄積やタウタンパク質の異常なリン酸化が起こり、長期間かけて脳内の神経細胞が変性し、認知機能が障害される。超高齢社会において、AD患者が増加し、その予防薬や治療薬の開発は喫緊の課題である。今回、天然成分であり、ホモシスチン尿症の治療薬としても使われているベタインに、AD患者の認知機能障害の予防効果がある可能性が示されたこと、また、その作用機序の一端が明らかになったことは、高齢者のQOLの向上に繋がり、またAβの蓄積を抑制する抗体薬品とは異なり、安価で予防効果が出る可能性もあり、医療経済的にも大きなインパクトがある。
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