研究課題/領域番号 |
20K07100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
杉本 幸子 広島大学, 医系科学研究科(薬), 准教授 (60549012)
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研究分担者 |
山野 喜 広島大学, 医系科学研究科(薬), 助教 (70650597)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 線虫 / Caenorhabditis elegans / 抗老化 |
研究成果の概要 |
生薬・漢方薬の有効性や可能性を正しく示し、有効活用に導くためには、その有効成分の解明や臨床的有効性を示すエビデンスをしっかり構築していくことが重要である。複数の器官をもつ多細胞生物であるC. elegansは生薬・漢方薬のような複数の化合物が複合的に作用するエキスの薬効評価に適しているのではないかと考えた。 そこで本研究において遺伝子組み換えC. elegansであるTJ356株とCL4176株を用いて、生薬抽出エキスの機能性評価と活性化合物の単離構造解析を行った。その結果、活性の見られた2種の生薬から、3つの活性化合物を単離・同定した。
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自由記述の分野 |
天然物化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
TJ356を用いた活性試験で得られた化合物(juncusol、juncuenin B)はいずれもイグサ科から単離されているdihydrophenanthrene骨格を有する化合物で、これまでにHeLa細胞やA2780細胞に対する抗腫瘍活性が報告されている。本研究において線虫のDAF-16の核移行を促進する作用が見いだされたが、そのような報告はこれまでになく、これら化合物の持つ新たな生物活性が明らかとした。CL4176を用いた活性評価を指標に十薬からSesamineを単離した。十薬の薬効としてアルツハイマー病予防などは知られていないが、今回の実験結果からそのような作用がある可能性が示唆された。
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