ストリクトシジン(SS)は、全てのテルペンインドールアルカロイドに共通の前駆体である。本研究では、SSを生合成する反応を触媒する触媒抗体を作製すると共に触媒活性を持つ抗体の効率的なスクリーニング法の確立を目指した。本系の確立には抗SSモノクローナル抗体(SS-mAb)が必要不可欠である。そこで、先ず、SS生合成酵素(SSS)のクローニングを行い、SSを調製後、SS-mAbの作製を目指した。しかし、SSの安定性の低さからSS-mAbの作製には至らなかった。また、触媒抗体の作製においても免疫原の遷移状態アナログの安定性が問題と思われる現象が認められ、SS生合成触媒抗体を得ることはできなかった。
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