この研究では、沖縄沿岸に生息する海綿由来のメタゲノムDNAの抽出とソフトコーラル類のテルペン環化酵素について主に検討した。海綿由来のメタゲノムDNA抽出方法では、他の生物試料とは異なり、特定の方法が確立されていないことから、様々な抽出条件を検討した。しかしながら、どの海綿試料に対しても適用できる一般的な方法を見いだせなかった。一方、ソフトコーラル類からは、メタゲノムDNAが比較的容易に抽出でき、さらに既知のテルペン環化酵素を参考にして、候補遺伝子を見出すことに成功した。 この研究では、当初メンバーに入ってなかった城森助教が3年目に加入したことにより、かなりの発展をみた。
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