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2020 年度 実施状況報告書

東南アジア伝統医学の効果を科学する

研究課題

研究課題/領域番号 20K07118
研究機関大阪大谷大学

研究代表者

伊藤 卓也  大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (90517484)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード抗菌活性 / 抗ウイルス活性 / 東南アジア / 伝統医学
研究実績の概要

東南アジアはマラリアや赤痢、腸チフスなど風土感染症だけでなく、近年、エイズや高病原性鳥インフルエンザなどの新興・再興感染症による患者数・死者数の増加が問題となっている。東南アジアでは、これら感染症に伝統医学を基とした治療が現在でも利用されている。しかしながら、東南アジア伝統医学の感染症に対する科学的な効果の検証はほとんどされていない。インドネシアやミャンマーなどで伝統医学で頻用されている生薬またはそれらエキスについて、抗ウイルス活性や抗菌活性などの生物活性試験を行った。その結果、これら東南アジア産薬用植物の中から数種活性を示した薬用植物を見出している。そこで、伝統医学に使われる東南アジア産薬用植物の効果の科学的根拠を立証・証明することを目的に、東南アジア産薬用植物の抗ウイルス活性の評価、各種クロマトグラフィーを用いて活性成分の単離・精製および各種スペクトルを解析して化学構造の特定を進めている。また、それら化合物について生物活性の作用機序の詳細を解明する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和2年度の計画通り、抗菌活性や抗ウイルス活性を示す東南アジア産の薬用植物を見出している。その中から、有効成分を単離・精製を進めている。

今後の研究の推進方策

東南アジア産薬用植物の抽出エキスについては、各種抗ウイルス及び抗細菌活性試験の結果が既に出ている。そのなかから有望な薬用植物エキスについて、これら活性の結果を指標に、各種クロマトグラフィーにより分画・精製を行い、活性本体を見出していきたい。
得られた活性物質は、NMRやMSなど各種スペクトルデータの解析を進め、化学構造を決定していく。

次年度使用額が生じた理由

今年度は現地調査などできなかったため、計上していた金額を次年度に引き継いだ。

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公開日: 2021-12-27  

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