研究課題/領域番号 |
20K07128
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
後藤 伸之 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 教授 (10434614)
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研究分担者 |
塚本 仁 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (60600880)
渡邉 享平 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (40764626)
矢野 良一 大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (90570747)
五十嵐 敏明 東北大学, 大学病院, 副薬剤部長 (20600878)
東 高士 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 薬剤師 (40623773)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 抗菌薬適正使用 / AMR対策 / 使用動向調査システム / スタンドアローンシステム / 可視化 / 診療報酬用データ |
研究実績の概要 |
内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室では、新たな「薬剤耐性対策アクションプラン(2023-2027)」を令和5年4月に公表し、ヒトに関する成果指標とし具体的な抗菌薬使用量の削減目標も示されている。アクションプランの達成には各医療施設においても自施設内での抗菌薬使用量把握が必要となってくる。この把握は入院患者の注射剤を中心に実施されることが多い。しかし、日本では皆保険制度のもと、他国と比較し医療アクセスが良い症状があり、患者は診療所を受診する行動を取ることが多く、国内の抗菌薬の処方状況は約 92.6%が内服処方であると報告されており、プライマリーケアの現場である外来抗菌薬適正使用の取り組みが重要なターゲットとなっている。 AMR臨床リファレンスセンターの感染対策連携共通プラットフォームはWebを用いたシステムであるため抵抗感をもつ施設もある。そこで手軽に自施設内の抗菌薬使用状況把握を目的にした入院・外来診療報酬用データ(DPCデータ、レセプトデータ)を利活用する抗菌薬使用量算出システムの構築した。システム開発のコンセプトとしては、スタンドアローン状態でローカル運用が可能とし、多くの施設で導入されている汎用ソフトウェアを用いて算出することである。さらに日常業務で利用しやすいように各薬剤と系統ごとにAUD・DOTを可視化できることを可能にした。MR臨床リファレンスセンターのWebを用いたシステムとの同質性、医療現場での使用に耐え得る処理速度であることも確認した。 さらに、今回構築した施設内完結型の抗菌薬使用量集計システムは、臨床での利便性を考慮して医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトにてホームページを開設し、ダウンロードを可能にした。また、セキュリティ機能付き専用外部データ保存装置(HD,USB)で起動する統合版の抗菌薬使用量算出 アプリケーションも合わせて開発した。
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