研究課題/領域番号 |
20K07139
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 昭和薬科大学 |
研究代表者 |
村山 典惠 昭和薬科大学, 薬学部, 講師 (90219949)
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研究分担者 |
山崎 浩史 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (30191274)
清水 万紀子 昭和薬科大学, 薬学部, 准教授 (90307075)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ヒト幹細胞 / BeWo細胞 / 胎盤透過性 / レナリドマイド / 膜透過 |
研究成果の概要 |
母体からの薬物や外来性遺物は血液胎盤関門で胎児への移行性が調節されているが、一部母体で代謝活性化された化学物質が胎児に与える影響を検討する適切な評価系が構築されていなかった。本研究でヒト胎盤由来BeWo細胞とヒト肝細胞HepaRGの共培養系の構築に着手した。単培養時に認められたBeWo細胞での酵素誘導効果は、母体肝をイメージしてHepaRG細胞を共培養した結果、一部誘導効果の減弱が認められた。さらに、これらの細胞については、各化合物の透過実験を行い算出されたPappから透過量を算出し、誘導効果との相関性について検討を行い胎児への毒性評価系としての有用性を検証することが出来た。
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自由記述の分野 |
薬物代謝。薬物動態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Trans wellを用いたヒト肝細胞と胎盤細胞の共培養系が構築出来たことは、母体が摂取した化合物は胎盤にどのような作用を示すのかを検討する上で、有効活用出来ると共に、その他の細胞の共培養による実験系を提案する事となった。また、生体内の関門である血液脳関門での化合物透過性評価に関して、比較検討した範囲では両者の間に相関性が認められたことから、脳関門透過性評価への応用が期待出来る。今後さらにデーター数を揃えることで、化合物の物性値とともに関門透過性で汎用可能な生理学的薬物動態学 (PBPK)モデルを作成し、薬物・外来性異物の毒性発現をin silicoで予測するのに貢献できる。
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