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2022 年度 研究成果報告書

腫瘍血管の構造解析に基づいたがん幹細胞への新規薬物送達法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07155
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

丸山 正人  岡山大学, 医歯薬学域, 准教授 (00399445)

研究分担者 檜垣 和孝  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (60284080)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードがん幹細胞 / スフェア培養 / 乳がん
研究成果の概要

本研究では、マウス乳がん由来4T1細胞から幹細胞の培養方法であるスフェア培養法を用いて樹立した複数のクローン細胞株を樹立し、その中から、既知のがん幹細胞マーカーであるCD44変異体が高発現していること、in vivo 腫瘍形成能や幹細胞関連遺伝子の発現量が高いこと、ドキソルビシンに対する抵抗性が高いことなど、がん幹細胞様の特徴を有するモデル細胞株を樹立することができた。さらに、ドキソルビシンに対する抵抗性には、MRP1が寄与している可能性を示した。以上より、樹立した細胞株は、がん幹細胞を標的とした新規治療法を開発するために重要な役割を果たすものと考えられた。

自由記述の分野

薬剤学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がん幹細胞は、がんの再発や転移に重要であることが知られているものの、ヒトの腫瘍組織から作成することが多く、市販されているものがほとんど無いため、実験材料を得ることすら難しい。本研究において、マウス乳がん由来4T1細胞からがん幹細胞様の特性をもつモデル細胞株を樹立することに成功したため、今後は、薬物送達に利用できる新規細胞表面抗原の探索研究、がん幹細胞に有効な薬剤のスクリーニング研究など、がん幹細胞を標的とした新規治療法の開発に役立つと考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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