研究課題/領域番号 |
20K07166
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研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
石田 洋一 明治薬科大学, 薬学部, 講師 (90510454)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | COPD / ペルオキシレドキシン2 / 過酸化型 / 質量分析 |
研究実績の概要 |
本研究課題「Prx2の2つの過酸化型の定量による慢性閉塞性肺疾患COPD新法の開発」は、共同研究機関の複十字病院から、無治療の慢性閉塞性肺疾患 (Chronic Obstructive Pulmonary Disease; COPD) 患者(コントロールとして健常人) 赤血球の提供を受け、赤血球に多量に含まれる酸化還元酵素であるペルオキシレドキシン 2 (Prx2) のCys-51の過酸化型を定量し、COPDの悪性化などを迅速に評価することを目指している。4月までに明治薬科大学および複十字病院の研究倫理委員会から、研究課題が承認された。しかし、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の蔓延を受けて発出された緊急事態宣言や大学での感染防止措置などにより、大学が閉鎖され、教員もテレワークを余儀なくされたため、科学実験を行うことができる環境ではなかった。また、検体の提供元である複十字病院は、国が指定する結核「高度専門施設」であり、結核の他にも様々な呼吸器疾患を受け入れているが、コロナ禍の間、COVID-19対応に追われて、外来の受け入れや人の出入りを制限したこともあり、無治療のCOPD患者の検体収集はほとんど進まず、こちらも共同研究を進められる環境ではなかった。12月に入って、諸々の制限が緩和されたのに伴い5検体の提供を受けたが、大学で人の出入りが引き続き制限されたこと、研究代表者が2021年4月に大学を移動 (明治薬科大学→湘南医療大学薬学部) することなどもあり、解析は進んでいない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症による科学実験の制限および検体提供元の制限。
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者が湘南医療大学薬学部に移動するため、明治薬科大学および複十字病院の研究倫理委員会で所属先の変更などの承認を得た後、湘南医療大学の研究倫理委員会でも同様に研究課題の承認を得る。次に、明治薬科大学との共同研究契約を締結する。移動先の湘南医療大学では、コロナ禍による工事遅延で、薬学部校舎の建設が遅れており、共同研究契約を締結してから、明治薬科大学で実験を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該助成金が生じた状況: 新型コロナウイルス感染症の蔓延 翌年度分として請求した助成金と合わせた仕様計画: 全体の研究計画を1年後ろ倒しする予定である。
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