老視の世界人口は年々増加しており、2030年には人口の25%が老視に悩まされると推察されている。また我が国日本においても高齢者雇用安定法が改正・施行されたとから、高齢者の視機能はますます重要な課題となってくる。さらに“健康日本21プロジェクト”で掲げている健康寿命延命に向けても視機能の維持は欠かせない。 本研究遂行により、水晶体のTRPVチャネルの役割が明らかとなりまた、老視モデル動物の基盤を作ることができた。2023年現在、日本で老視に適応可能な医薬品は存在しない。本研究が基盤となり、モデル動物が開発されれば、老視薬物治療開発が飛躍的に伸び、健康寿命の延伸に大きく貢献できると確信している。
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