• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

老眼発症機序の解明とTRPVチャネルを標的とした抗老眼薬創製の基盤研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K07184
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47060:医療薬学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

中澤 洋介  慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 講師 (60411708)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード老視 / 老眼 / aging / 水晶体 / TRPVチャネル
研究成果の概要

本研究は、水晶体でのTRPVチャネルの機能解析と老視発症メカニズムについて検討を行った。これまでに水晶体のTRPVチャネルの局在を明らかにしており、本研究ではその局在に与える因子について検討を行った。その結果、外部温度や毛様体筋からの刺激圧変化によって局在が変化することを明らかにした。また、抗白内障候補化合物であるa-グルコシルヘスペリジンを自由飲水させるとマウス水晶体の弾性低下が抑制され、同時にTRPV4の局在が変化することを見出した。さらに、TRPV1のアゴニストを点眼するとある種の白内障発症が抑制されることを見出し報告した。

自由記述の分野

創薬化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

老視の世界人口は年々増加しており、2030年には人口の25%が老視に悩まされると推察されている。また我が国日本においても高齢者雇用安定法が改正・施行されたとから、高齢者の視機能はますます重要な課題となってくる。さらに“健康日本21プロジェクト”で掲げている健康寿命延命に向けても視機能の維持は欠かせない。
本研究遂行により、水晶体のTRPVチャネルの役割が明らかとなりまた、老視モデル動物の基盤を作ることができた。2023年現在、日本で老視に適応可能な医薬品は存在しない。本研究が基盤となり、モデル動物が開発されれば、老視薬物治療開発が飛躍的に伸び、健康寿命の延伸に大きく貢献できると確信している。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi