血管内皮特異的に細胞老化を示すTIE2-TERF2DN-Tgマウスとアルツハイマー病(AD)モデルマウスであるAPP/PS1マウスを交配して血管内皮細胞老化ADモデル(APP/PS1;TERF2DN)マウスを作出し、APP/PS1;TERF2DNマウスでは対照となるAPP/PS1マウスに比べて、神経突起変性は軽度で認知機能低下は軽減していることを見出した。その理由として、ミクログリアのアミロイド-β(Aβ)オリゴマー貪食能が亢進していること、さらに脳内Aβプラークへのミクログリア被覆化が亢進してプラーク圧密化が生じ、脳内Aβプラーク形成が抑制されていることが関与していると考えられた。
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