非ラメラ液晶形成脂質は、皮膚バリア機能を担う角層間脂質構造に可逆的に作用し、難皮膚透過物質の透過性を著しく改善することができることから、次世代の透過促進剤として注目されている。また、中分子・高分子医薬品の開発は目覚ましく、非侵襲的にこれらを吸収させる試みが多くなされている。本応募研究では、アトピー性皮膚炎の治療薬として注目されている炎症性サイトカインの転写因子であるNF-κBを標的としたデコイオリゴヌクレオチドを含有した非ラメラ液晶形成脂質を含有した外用エアゾール剤を調製した。その結果、調製した外用エアゾール剤は、治療効果が期待できる量の核酸薬を経皮送達できる可能が示唆された。
|