研究課題
薬物の治療効果や副作用の個人差の一部は、薬物を分解する酵素の遺伝子変異が原因となることが知られている。このような遺伝子変異に基づいて薬物の種類や投与量を決定するファーマコゲノミクス (PGx) に関して数多くの臨床研究が行われているものの、臨床での応用は十分に進んでいるとは言い難い。本研究では、鎮痛薬トラマドールや免疫抑制薬アザチオプリンを対象として、実臨床の患者を対象としたPGx検査データベースを用いた解析を行い、日本人における個々の患者に合わせた投与方法の確立を目指す。薬物の治療効果や副作用の個人差の原因のひとつとして、薬物を分解する酵素や薬物輸送担体の遺伝子変異が知られている。このような遺伝子変異に基づいて薬物の種類や投与量を決定するファーマコゲノミクス (PGx) に関して、数多くの臨床研究が行われているものの、臨床での応用は十分に進んでいるとは言い難い。そこで本研究では、当施設で収集しているPGxデータベースを活用し、実臨床における種々の薬物の治療効果や副作用に与える遺伝子多型の影響を解析する。特に本研究では、鎮痛薬トラマドールや免疫抑制薬アザチオプリンを対象として、実臨床の患者を対象としたPGx検査データベースを用いた解析を行い、日本人における個々の患者に合わせた投与方法の確立を目指している。免疫抑制薬アザチオプリンについて、TaqMan PCR法に基づくNUDT15遺伝子多型測定法を構築し、患者検体の測定を行った。さらに、診療録のレトロスペクティブ解析から、低頻度のHis変異でも副作用の発現率が高いことを見出した。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
Biological and Pharmaceutical Bulletin
巻: 46 ページ: 412~418
10.1248/bpb.b22-00686