研究成果の概要 |
損傷した骨格筋が再生する過程において、筋衛星細胞が筋分化し筋芽細胞に変化したのち、筋芽細胞同士の融合を経て多核の筋細胞が形成される。この筋芽細胞融合現象の分子機序を明らかにし、筋再生を補助あるいは促進する薬剤シーズを探索する目的で、新規細胞融合アッセイ系(HiMy法)(Isobe et al., 2022)を用いて、様々な化合物スクリーニングを開始し,メバロノラクトン処理により筋芽細胞融合が促進されることを見出した。さらにコレステロールの生合成量を薬理的に変化させることで筋分化における膜融合が促進することを示し、融合に関わる分子機序においてコレステロールが重要な役割を有することを示唆した。
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