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2023 年度 研究成果報告書

低酸素シグナルを感知する下垂体前葉細胞の同定と内分泌機能の制御機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07249
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48010:解剖学関連
研究機関神奈川大学

研究代表者

藤原 研  神奈川大学, 理学部, 教授 (00382945)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード低酸素 / 下垂体前葉 / 遺伝子発現 / 局所環境 / 細胞間コミュニケーション
研究成果の概要

下垂体前葉はホルモンを分泌し、成長、生殖、ストレス応答、エネルギー代謝を制御する重要な器官である。低酸素が下垂体前葉細胞の機能に影響するとの報告があるが、下垂体組織内での低酸素シグナルとその受容機構ならびに作用は不明である。そこで本研究では、ラット及び細胞株を用いて下垂体前葉細胞が局所的な低酸素シグナルをどのような細胞が受容し、どのように伝達され、低酸素がいかなる細胞機能を調節するかを解析した。下垂体前葉内には低酸素に応答する細胞が存在し、さらに低酸素は下垂体前葉細胞において様々な遺伝子発現を変化させることが明らかとなった。

自由記述の分野

内分泌学、組織学

研究成果の学術的意義や社会的意義

下垂体前葉細胞の機能は、視床下部や末梢臓器からのホルモンにより調節されている。さらに、前葉内での細胞間相互作用を介した細胞機能調節メカニズムも重要である。本研究は、局所的な低酸素が前葉細胞の機能を調節する新しい機構を提唱する。さらに、下垂体腫瘍は原発性脳腫瘍の約15%を占める頻度の高い疾患であるが、薬剤で制御できる腫瘍は限られている。多くの腫瘍組織は腫瘍細胞の代謝活動の亢進などにより組織内で酸素濃度勾配が生じ、低酸素シグナルが血管新生や腫瘍細胞の増殖を促進することが知られている。本研究を発展させることで、下垂体腫瘍における新たな創薬の標的の発掘と治療介入のポイントにつながることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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