研究課題/領域番号 |
20K07273
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48020:生理学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉岡 和晃 金沢大学, 医学系, 准教授 (80333368)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | イノシトールリン脂質代謝酵素 / PI3キナーゼ / ミオチュブラリン関連タンパク質 / エンドリソソーム / オートファジー / 肺線維化 / Ⅱ型肺胞上皮細胞 / 肺胞 |
研究成果の概要 |
我々はこれまでにクラスII型PI3Kα酵素が成長因子などの受容体エンドサイトーシス機能に必要であることを明らかにしてきた。その後、PI3K-C2αと連関して働く、PI 3’-ホスファターゼを探索し、MTMR4を同定した。本研究では、AECII細胞のMTMR4の病態生理機能に焦点を当て、MTMR4によるエンドリソソーム・オートファジー系細胞内分解システム制御に着目し、肺線維化発症におけるMTMR4の役割をより深く理解することを目的とした。MTMR4はAECII細胞においてエンドソーム・オートファジー系調節を介して、発生期の肺胞構築及び生後の肺胞構築の恒常性維持に必須な因子であることが示された。
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自由記述の分野 |
分子生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、MTMR4-KOマウスの肺形成異常は、エンドリソソーム・オートファジー系の機能破綻による肺胞上皮分化異常ならびに間葉系細胞過形成に起因する正常肺胞構築障害であると結論づけられた。MTMR4は、AECII細胞においてエンドリソソーム・オートファジー系調節を介して、発生期の肺胞構築および生後の肺胞構築の恒常性維持に必須な因子であることが示された。MTMR4が肺胞幹細胞であるAECII細胞の分化・増殖の制御に重要な役割を果たす事から、MTMR4によるエンドリソソーム・オートファジー系調節機構は、肺線維化の発症機構解明および新たな治療法開発において重要な知見と成り得る。
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