本研究では、光架橋性非天然アミノ酸(pcUAA)をイオンチャネルに導入し、特定の状態を “狙って”解析する手法を開発・実証することを目指した。電位依存性カリウムチャネルであるKv1.2の電位センサードメインのうち、S4ヘリックスにpcUAAを導入した変異体を複数作成し、電流測定と同時に紫外光を照射し、チャネル活性の変化を観察した。いくつかのpcUAA導入体では、S4ヘリックスが静止状態のときにより架橋形成が生じやすいことがわかり、この結果を利用することでチャネルの活性化について新たな知見が得られた。
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