• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

スーパーオキシド産生酵素と自己免疫疾患病態に関するパラドックスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K07294
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

松本 みさき  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80533926)

研究分担者 岩田 和実  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60305571)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード関節炎 / 自己免疫疾患 / リポポリサッカライド / リポ多糖
研究実績の概要

以下の3点について解析を進めた。
(1)野生型およびNox1遺伝子欠損マウスを用いて、急性炎症ストレス下に認められる「緊急時ミエロイド細胞増産現象 (emergency myelopoiesis)」に焦点を当て比較解析した。野生型マウスに細菌由来成分であるリポポリサッカライド(LPS)を腹腔内投与し急性炎症を誘導すると、LPS投与1日後に末梢血・脾臓の好中球増加および骨髄の好中球減少が観察された。LPS投与5日後には末梢血の好中球数はほぼ正常化したが、脾臓と骨髄では好中球数が増加しており、myelopoiesisが生じていることが確認された。この造血応答の変動はNox1遺伝子欠損マウスでも同様に観察され、好中球数および割合ともに有意差は認められなかった。
(2)近年の報告により、急性炎症ストレス下に増加する骨髄Sca-1陽性細胞は未熟ミエロイド細胞であり病態形成に関わることが示されている。研究代表者はこれまでにNox1がSca-1陽性細胞群に増加することを見出していることから、野生型およびNox1遺伝子欠損マウスより骨髄Sca-1陽性細胞を抽出しRNA-seq解析を行なった。
(3)前年度に見出したスーパーオキシド検出を増感させる性質をもつ化合物Xの特性を精査し、国際科学誌に投稿した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Bortezomib is an effective enhancer for chemical probe-dependent superoxide detection.2022

    • 著者名/発表者名
      35.Matsumoto M, Sawada H, Iwata K, Ibi M, Asaoka N, Katsuyama M, Shintani-Ishida K, Ikegaya H, Takegami S, Umemura A, Yabe-Nishimura C.
    • 雑誌名

      Front Med

      巻: 9 ページ: 941180

    • DOI

      10.3389/fmed.2022.941180

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ボルテゾミブ添加によるスーパーオキシドの高感度な検出法2022

    • 著者名/発表者名
      松本みさき、矢部千尋、楳村敦詩.
    • 学会等名
      第96回日本薬理学会年会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi