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2022 年度 研究成果報告書

肺静脈心筋自発活動における細胞間・組織間相互作用の高速3次元空間イメージング解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07299
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

行方 衣由紀  東邦大学, 薬学部, 准教授 (30510309)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード薬理学 / イメージング / 肺静脈心筋 / 心房細動 / 自動能 / 抗不整脈薬
研究成果の概要

組織の立体構造を保持した肺静脈標本に高速3次元共焦点顕微鏡法および微小電極法を適用し、細胞から組織レベルまでの総合的視点から、自発活動の発生機序を解明することを目指した。本研究では緩徐脱分極に寄与するNa電流に注目した。Na電流は心筋の興奮時に一過性に流れる大電流成分(peak INa)と持続的に流れる小さな電流成分(late INa)の2つに大別される。摘出肺静脈組織標本の自発活動は、late INa遮断薬によって抑制され、peakINa遮断薬では抑制されなかった。その傾向はⅠ群抗不整脈薬でも同様だった。またNCC-3902は、心抑制をすることなく肺静脈心筋自発活動を抑制することを見出した。

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

心房細動は心房が1分間に400-600回程度の高頻度で不規則に細かく震える不整脈であり、我が国には約130万人の患者が存在するといわれている。本研究は心房細動の発生源として重要視されている肺静脈の電気的自発活動に焦点を当て、組織の立体構造を保持した肺静脈標本に高速3次元共焦点顕微鏡法を適用し、細胞から組織レベルまでの総合的視点から、自発活動の発生および伝播機序を解明することを目的とする。本研究で得られる成果は、心臓における自動能の理解を深めるとともに、心房細動発生機序の解明および新しい治療薬開発への展開が期待でき、学術的・社会的に意義のある研究である。

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公開日: 2024-01-30  

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