正常子宮内膜の上皮細胞において癌関連遺伝子に体細胞変異が高頻度で認められること、同一の変異クローンに由来する上皮細胞が子宮内膜の広範な領域を占有していることが分かった。三次元イメージング解析により、子宮内膜基底層付近に網目状構造が存在することを明らかにした。さらに、網目状構造を共有する腺管が同一祖先細胞クローンに由来することを示し、子宮内膜組織における上皮細胞の空間的増殖メカニズムに基底層付近の網目状構造が関与しうることを実証した。さらに、空間的位置情報を維持した状態で採取した腺管についてDNA・RNA同時解析を行うことができる実験系を確立した。
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