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2022 年度 研究成果報告書

インフラマソームアダプターASC解析による自己炎症性疾患の共通病態形成機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07339
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49010:病態医化学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

駒井 浩一郎  神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (40304117)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード自己炎症性疾患 / インフラマソーム / ASC / スプライスバリアント
研究成果の概要

SARS-CoV-2由来ORF3a共存下でASC機能亢進型エクソン2欠損スプライスバリアント(Δexon2)は野生型に比して有意に高いIL-1βを産生することを認めた。またインフラマソーム結合新規因子として抗菌ペプチドDermcidinを同定した。ASCはrs8056505A>G SNPによってΔexon2優位になりIL-1βによって野生型優位になる。そこでIL-1β刺激THP-1細胞のRNAseqを行いMASCRNAなどスプライシング調節因子の発現を認めた。以上よりSNPによるΔexon2発現に伴うIL-1βがスプライシング干渉しASCバリアントが周期発現する「周期発現モデル」を提唱した。

自由記述の分野

分子生物学、免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、ASCの機能亢進型スプライスバリアントを生じる選択的スプライシングがSNPとASC依存的に産生されるIL-1βによって制御されることが明らかになった。このことより申請者はバリアントと正常型がASCが自己形成するネガティブフィードバックループによって周期的に交互発現する「周期発現モデル」を提唱するに至った。これは自己炎症性疾患に多く認められる周期的炎症のメカニズムを説明しうる初めてのモデルであり、今後本モデルの検証を行うことで、生活習慣病や認知症の一部、新型コロナウイルス感染症の増悪など多くの疾患を包含する自己炎症性疾患の効果的な診断法や治療法の開発につながると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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