CKAP4は主に小胞体に局在し、小胞体の構造維持に関わる分子量63KDaのII型1回膜貫通タンパク質として25年以上前に同定された。CKAP4の機能についてはこれまで主に培養細胞を用いた細胞レベルでの実験によって解析されてきた。しかし、CKAP4 KOマウスについての文献報告は私共以外にはまだなく、個体レベルでの機能解析はこれまで全く行われてこなかった。私共が独自に作製したCKAP4 KOマウスを用いることで、これまで培養細胞を用いた実験で明らかになってきたCKAP4の多彩な機能が個体における糖・脂質代謝調節に如何に関連するかを明らかにすることができた。
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