晩発性パーキンソン病(PD)原因遺伝子CHCHD2の新たなミスセンスバリアントが筋萎縮性側索硬化症(ALS)症例で見つかった。CHCHD2 ALSバリアントは、PDバリアント同様、CHCHD2ノックアウトハエのミトコンドリア変性を改善できず、病因性変異であることが示唆された。ALSバリアントは細胞質へ局在する傾向があり、さらにミトコンドリアのCa2+緩衝能力が低下し、カルシウム毒性が起こる可能性が考えられた。一方、PDバリアントはミトコンドリア内で凝集し、結合パートナーCHCHD10とともに不溶化することが明らかになった。これらの性質の違いが異なる神経変性疾患の発症要因となることが示唆された。
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