研究課題/領域番号 |
20K07375
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
吉野 正 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 特命教授 (70183704)
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研究分担者 |
磯田 哲也 (田端哲也) 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40824602)
井川 卓朗 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (50803186)
田中 健大 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (70549857)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 路傍性リンパ腫 / 十二指腸型 |
研究実績の概要 |
本研究は、近年増加傾向の著明な濾胞性リンパ腫のうち、いわゆるdouble hitを中心として特異な臨床病理学的特徴を有する症例群の研究を推進することを企図したものである。double hit症例について独自のデータを提出することはできなかったが、濾胞性リンパ腫の種々のデータを提示し、WHO blue bookその他に成果を示してきた。また、研究を広く進めてきており、その途上で見出した十二指腸原発の濾胞性リンパ腫の独自性を追究し、学会や国際的研究グループ(国際リンパ腫研究グループ)等で成果を発表してきた。その結果、十二指腸型濾胞性リンパ腫の疾患単位が新規に確立され、他のデータを含めて国際共同研究の成果をBlood誌(Blood. 2022 Jun 2:blood.2022015851. doi: 10.1182/blood.2022015851. )やドイツ病理学会公式雑誌(Virchows Arch. 2023 Jan;482(1):149-162. doi: 10.1007/s00428-022-03432-2.)に掲載された。この成果は、国際的評価の見地からも高く評価できるものであり、本邦からの新たな疾患単位の確立をしたものとしての情報発信として特筆すべきものであると自認しているところである。依って国民の医療福祉面でもその成果が十分発揮され、患者さんの診断と治療の両面で貢献してきたといえるものである。
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