インフラマソームが恒常的に活性化している疾患の一つであるマックルウェルズ症候群の実在の遺伝子変異を挿入した当教室で作成したモデルマウスを用いて動脈硬化症におけるNLRP3インフラマソームの寄与を明らかにすることを目標とした。脾細胞に対しLPS刺激を行うことで野生型と比して高いIL-1βの放出をきたすこと、また、同様に本教室で作成したNLRP3未発現マウスは同刺激に対し反応が著しく低下していることを確認した。これらのマウスを用いて胎児期から12カ月齢に及ぶまで長期間、多段階的に表現型の推移、血液、組織学的サンプルを得た。長期経過において血行動態と心臓形態がドラマティカルに変化することを見出した。
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