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2022 年度 研究成果報告書

CD30によるゲノム不安定性の誘導と腫瘍化機構のHTLV-1感染細胞における解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07379
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関北里大学

研究代表者

堀江 良一  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80229228)

研究分担者 渡邉 真理子  北里大学, 医療衛生学部, 助教 (90270701)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードCD30 / HTLV-1 / ATL / genomic instability / ROS / PI3K / PD-L1 / Tax
研究成果の概要

CD30刺激はHTLV-1感染細胞にDNA損傷を誘導、その結果クロマチンブリッジが形成されて細胞分裂異常が起こり、その繰り返しによりゲノム異常が蓄積していくと考えられた。さらにCD30刺激によるDNA損傷はホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)活性化を介した活性酸素(ROS)の誘導が原因であることが示唆された。CD30刺激はPD-L1(CD274)の発現上昇を誘導してHTLV-1感染細胞の細胞性免疫による排除を阻害しうると考えられた。Tax はCD30の誘導には関与していないと考えられ、それぞれゲノム異常の誘発と病態の進展に関与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

人体病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によりCD30はゲノム異常の蓄積、遺伝子発現の変化、PD-L1の誘導によりHTLV-1感染細胞のクローン進化や免疫回避に関与してHTLV-1感染者の病態の進展に関与しうることが示唆された。CD30を分子標的とした新規治療法がATLの発症予防と治療に重要な役割を果たしうること、PD-L1誘導に関与しているNF-κBの阻害薬開発の重要性を示唆した。

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公開日: 2024-01-30  

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