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2022 年度 研究成果報告書

組織型に基づいた胃分化型粘膜内腫瘍のマルチオミックス解析

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07412
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49020:人体病理学関連
研究機関岩手医科大学

研究代表者

菅井 有  岩手医科大学, 医学部, 教授 (20187628)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード胃粘膜内腫瘍 / 組織型 / オミックス解析 / 腺窩上皮型癌 / 手繋ぎ型癌 / 組織グレード / 腫瘍発生学 / 分子異常
研究成果の概要

分化型粘膜内腫瘍を腸型、胃型、分類困難型(特殊型)に分類し、上記の組織型に基づいたオミックス解析を行なった。腸型は低グレード上皮内型、高グレード上皮内型、粘膜内浸潤癌に分類できるが、低グレード上皮内型と高グレード上皮内型は前者が後者の前駆病変ではなく互いに独立した組織型の可能性が示唆された。加えて粘膜内癌は高グレード上皮内型より進展することが示された。胃型は腺窩上皮型、幽門腺型、胃底腺型に分類できるが、特に腺窩上皮型のゲノム上の構造変化が高度であることが示された。手繋ぎ型においても独立した分子病型であることが示唆された。上記の結果から組織型に基づいた新しい胃癌の分子腫瘍発生仮説の確立を目指す。

自由記述の分野

病理学、消化器腫瘍学、消化器病理学、病理診断学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで分化型粘膜内腫瘍の組織像との対応関係をゲノムワイドな網羅的解析によって明らかにした報告は皆無に近い。本研究は類型化された粘膜内腫瘍の組織像とマルチオミックス解析による分子解析との関連性を明らかにした。粘膜内腫瘍の組織像と分子異常との相関性、を明らかにすることは胃癌発生の初期の形態像に基づいた分子腫瘍発生の機序を解明し、胃癌の多様な組織発生の個別的な理解を深化させることに貢献できた。現在の胃粘膜内癌の治療は内視鏡的に行われているが、組織型に基づいたより個別的な治療の可能性について貢献できる研究であった。

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公開日: 2024-01-30  

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