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2022 年度 実施状況報告書

子宮がん肉腫のS100A4/NMIIシグナルによるがん肉腫幹細胞化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K07413
研究機関北里大学

研究代表者

三枝 信  北里大学, 医学部, 教授 (00265711)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード子宮内膜癌 / S100A1 / MDM2 / p53
研究実績の概要

正常および悪性子宮内膜組織における免疫組織学的検索所見:
正常子宮内膜の腺成分では、核・細胞質のS100A1免疫染色とp53、MDM2、p21waf1、Ki-67の核免疫反応性が観察された。S100A1、MDM2、p21waf1およびアポトーシス機能の平均IHCスコアは、月経期および/または中・後期分泌期で他のステージより有意に高かった。一方、Ki-67スコアは、増殖期から月経期にかけて有意な段階的減少を示した。さらに、平均S100A1スコアはMDM2スコア、p21waf1スコアおよびアポトーシス状態と正の相関を示し、S100A1スコアはKi-67スコアと逆相関を示した。p53スコアはKi-67スコアおよびアポトーシス状態と有意に相関し、一方p21waf1スコアはMDM2スコアおよびアポトーシス細胞と有意に相関していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

免疫染色を施行するにあたり、MDM2はパラフィン切片では陽性所見を得難い抗体であった。そこで、陽性所見を得るために多くのコントロール実験を繰り返し、陽性所見を得るための至適条件を検討したため、全体的に実験の進行が遅れた。

今後の研究の推進方策

子宮内膜癌組織におけるアポトーシスとS100A1等のマーカー発現に関して検索する。最後に全てのデータをまとめて論文を作成する。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の最後の項目である臨床検体での検証項目を行ない、論文化するため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 子宮内膜ならびに子宮内膜癌におけるS100A1とMDM2の相互作用が p53機能に及ぼす影響の検討2023

    • 著者名/発表者名
      栃本 昌孝,中川 茉祐,橋村 美紀, 小栗 康子,松本 俊英,横井愛香,石橋 侑, 伊藤 隆士,三枝 信
    • 学会等名
      大12回日本病理学会総会

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公開日: 2023-12-25  

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