胃癌切除検体から背景、腸上皮化生、腫瘍オルガノイドを樹立する方法を確立した。腫瘍由来オルガノイドをヌードマウスやSCIDマウスの皮下に移植したxenograftは樹立元の手術検体の組織像と同様の構造が形成されており手術検体の特性を反映した胃癌モデルが確立できた。またオルガノイドへの遺伝子導入法としてこれまで使用していたエレクトロポレーション法に加えレンチウイルスを用いた方法を改良し、細胞の生存率がより高く、かつ導入効率がより高い(30%程度)方法を確立した。本手法は腸上皮化生や胃癌を始め胃のあらゆる病態解明に応用可能と考えられる。
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