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2022 年度 研究成果報告書

接着分子CADM1が基軸となる慢性腎臓病の尿細管間質病変形成

研究課題

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研究課題/領域番号 20K07434
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49030:実験病理学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

萩山 満  近畿大学, 医学部, 講師 (60632718)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード上皮変性・アポトーシス / 慢性腎臓病 / 接着分子 / 細胞外切断
研究成果の概要

慢性腎臓病では尿細管間質病変の重篤度が残腎機能を規定するが、腎生検以外にその重篤度を知るのは難しい。慢性腎臓病では尿細管上皮のIgCAM型接着分子cell adhesion molecule 1(CADM1)の細胞外切断(shedding)が亢進しており、上皮アポトーシスを誘導する。shedding産物である細胞外断片NTFに注目し、尿中CADM1濃度を測定するサンドイッチELISAを樹立した。尿細管間質病変の重篤度と糸球体濾過率とは、尿中NTF濃度が高ければ高い程、非常に強く逆相関した。従って、尿中CADM1濃度が高い時は糸球体濾過率から尿細管傷害の重篤度を推測できると判明した。

自由記述の分野

実験病理

研究成果の学術的意義や社会的意義

慢性腎臓病では尿細管間質病変の重篤度が残腎機能を規定する。近年、新規尿中バイオマーカーが確立されているが、尿細管間質障害の全体を反映しているとは言い難く、腎生検以外にその重篤度を知るのは難しい。国内で1300万人を超える慢性腎臓病患者の治療においては尿細管間質の慢性炎症とそれに続く線維化を制御する必要性が重要視されているが、国内外の多くの研究にもかかわらず、病態の分子機序、特に慢性炎症の引き金となる上位分子は確定していない。本研究は接着分子結合を介した特異性の高い慢性炎症誘導モデルを提唱しており、極めて独創的かつ重要な課題と認識される。

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公開日: 2024-01-30  

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