研究課題
基盤研究(C)
これまで検出が困難であった老化細胞の新規検出方法を確立することで、皮膚腫瘍部位において皮膚線維芽細胞に細胞老化が誘導されていることを見出した。さらに、皮膚細菌が分泌する代謝産物を介して皮膚線維芽細胞に細胞老化が誘導され、表皮細胞の異常増殖につながることで、皮膚腫瘍の悪性化が促進されていることを明らかにした。以上により、皮膚細菌による細胞老化誘導を介した皮膚がん促進機構の一旦が解明された。
免疫学、細菌学、細胞生物学
老化や様々な疾患発症の原因となることが知られるものの、検出が困難であった老化細胞の新規検出法の確立により、老化細胞を対象とした研究のさらなる発展に貢献できる。さらに、生体内の細胞老化誘導に関わる因子として皮膚細菌の重要性が明らかとなった。細胞の誘導因子また、皮膚腫瘍の悪性化に関与することが明らかとなった皮膚細菌や老化細胞を標的とすることで、皮膚腫瘍の新規治療法の開発につながる。