• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

肺常在性記憶免疫と好酸球様環状核球の連鎖反応は、肺真菌症ワクチンの作用に必要か?

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K07507
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分49050:細菌学関連
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

上野 圭吾  国立感染症研究所, 真菌部, 主任研究官 (10550220)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード肺常在性記憶T細胞 / クリプトコックス症 / 肉芽腫 / 多核巨細胞 / Th2
研究成果の概要

本研究ではGattii型クリプトコックス症に対する不活化経鼻ワクチンを開発した. このワクチンは, 肺常在性記憶Th2細胞=lung TRM2と肉芽腫を誘導し病態を改善した. IL-4/IL-13二重欠損 (DKO)マウスでは, 肉芽腫形成が減弱しワクチン効果は消失した. Lung TRM2をRag-1欠損マウスに移入すると感染抵抗性が惹起された. 抗原存在下でlung TRM2とマクロファージを共培養すると多核巨細胞 (MGCs)が誘導され, DKOマウスのlung TRM2はMGCsを誘導しなかった. 以上の結果から, lung TRM2が肉芽腫を誘導し感染を抑えると結論した.

自由記述の分野

医真菌学, 免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究は, 肺常在記憶Th2細胞 = lung TRM2の肺クリプトコックス症に対する防衛的役割を明らかにした. lung TRM2は好酸球を誘導するものの, 好酸球だけでは十分な感染防御効果は得られず, II型肉芽腫を誘導することでクリプトコックス症を制御した. Lung TRM2はマクロファージとの共培養で多核巨細胞を誘導した. これらの新しい知見は, クリプトコックス症ワクチンの開発において有益である.

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi